循環器疾患
和田美也内科クリニックでは、心疾患をお持ちの患者さんも安心して通院できるように、また糖尿病の合併症の心疾患も管理できるように週1回月曜日の午前中に循環器の医師が診療を行っています。
循環器疾患で診る症状
循環器疾患とは、血液を全身に送り出すポンプの役割を果たす「心臓」と、血液が通る道である「血管」に関わる病気の総称です。心臓や血管に不調が生じると、全身の血流が滞り、さまざまなサインが体に現れます。当院では、以下のような症状でお困りの方の診察を行っています。
胸の違和感や痛み
胸が締め付けられるような痛みや、重苦しい圧迫感は、心臓の筋肉に酸素が十分に行き渡っていないサインかもしれません。特に、階段を上ったときや急ぎ足で歩いたときに症状が出やすく、休むと治まる場合は注意が必要です。また、胸の中央だけでなく、肩や背中、顎のあたりに痛みを感じることもあります。
動悸や息切れ
安静にしているのに心臓がドキドキしたり、脈が飛ぶような感じがしたりする症状を動悸(どうき)と呼びます。また、以前に比べて階段の上り下りで息が切れやすくなった、夜寝ているときに息苦しくて目が覚めるといった症状も、心臓のポンプ機能が低下している可能性を示唆しています。
むくみ(浮腫)
心臓の力が弱まると、血液を効率よく循環させることができず、体の中に水分が溜まりやすくなります。特に足の甲やすねのあたりを指で押して、跡が残るような浮腫(ふしゅ・・むくみのこと)がある場合は、循環器系の精密なチェックが推奨されます。
めまいや立ちくらみ
急に立ち上がったときに目の前が暗くなる、あるいは意識が遠のくような感覚がある場合、心臓から脳へ送られる血液量が一時的に不足している可能性があります。不整脈などが原因で起こることがありますが、耳鼻科の疾患や脳神経内科の疾患など原因は様々です。
循環器疾患で診る病気
循環器疾患には多くの種類がありますが、そのうち生活習慣病による血管の老化、つまり動脈硬化がベースにあることも多いです。当院では以下の病気に対して、適切な診断と継続的な管理を行っています。
高血圧症
血圧が高い状態が続くと、常に血管に強い圧力がかかり、血管の壁が傷ついたり硬くなったりします。自覚症状がほとんどないため放置されがちですが、放置すると心不全や脳卒中の重大なリスク因子(りすくいんし・・病気を引き起こす原因となる要素)となります。
不整脈
心臓のリズムが乱れる病気です。脈が速くなるタイプ、遅くなるタイプ、不規則に飛ぶタイプなどがあります。中には放置して良いものもありますが、脳梗塞の原因となる心房細動などの危険なタイプもあるため、心電図による確認が欠かせません。
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)
心臓自体に栄養を送る血管(冠動脈)が狭くなったり、詰まったりする病気です。糖尿病を患っている方は痛みを感じにくい「無痛性心筋梗塞」を起こすこともあるため、定期的なチェックが非常に重要です。当院では、血管合併症の予防に努めています。
心不全
心不全とは、心臓のポンプ機能が悪くなり、全身に必要な血液を送り出せなくなった状態を指します。適切な治療で寛解(かんかい・・症状が落ち着いて安定した状態)を目指し、生活の質を維持することが目標となります。
動脈硬化症
加齢や生活習慣病により、血管が弾力性を失い、中が狭くなる状態です。全身の血管で起こる可能性があり、放置すると心臓や脳の重大な疾患につながります。当院では血液検査や血圧測定などを通じて、血管の健康状態を評価します。
循環器疾患に関する検査
循環器の病気を早期に見つけるためには、客観的なデータに基づいた評価が必要です。当院では患者さんの負担に配慮しながら、以下のような検査を組み合わせて診断を行います。
- 血圧測定・・診察室での測定だけでなく、ご自宅での「家庭血圧」の記録も重視しています。
- 心電図検査・・心臓の電気的な動きを記録し、不整脈や心筋の異常がないかを調べます。
- 胸部レントゲン検査・・心臓の大きさや形、肺に水が溜まっていないかなどを画像で確認します。
- 血液検査・・心臓に負担がかかると上昇する物質(BNPなど)や、動脈硬化の原因となる脂質、血糖値を詳しく調べます。
- 尿検査・・心臓病とも関わりの深い腎臓の機能や、糖尿病の合併症の状態を把握するために行います。
循環器疾患についてのよくある質問
Q1. 血圧が高めと言われましたが、薬を飲み始めると一生やめられませんか?
A1. 必ずしも一生飲み続けるとは限りません。食事療法や運動療法などの生活習慣の改善によって、お薬を減らしたり中止したりできるケースもあります。大切なのは、血管を守るために血圧を適切な範囲にコントロールし続けることです。
Q2. 健診の心電図で「要経過観察」となりましたが、受診すべきですか?
A2. 症状がなくても、受診をお勧めします。健診の短い時間の心電図では捉えきれない異常が隠れていることもあります。当院では詳しい問診とともに、必要に応じた再検査を行い、治療の必要性を丁寧に判断いたします。この場合は月曜日の午前中にご予約をお取りください。
Q3. 糖尿病があると心臓病になりやすいというのは本当ですか?
A3. はい、本当です。高血糖の状態は全身の血管を傷つけるため、糖尿病の方はそうでない方に比べて心臓病を発症する確率が高いことが知られています。そのため、血糖値と合わせて心臓の機能を管理していくことが非常に大切です。
専門医によるトータルケア
循環器疾患と糖尿病は、いわば「表裏一体」の関係にあります。当院では糖尿病専門医と循環器専門医が連携をとりながら診療いたします。心臓を守るためには、血糖、血圧、脂質の3つを総合的に管理することが不可欠であり、当院ではそのトータルケアを提供できるのが大きな特徴です。将来の予後(よご・・病気の経過や見通しのこと)をより良くするために、専門的な視点からサポートいたします。
チーム医療によるきめ細かなサポート
医師だけでなく、専門知識を持つスタッフがチームとなって患者さんを支えます。食事の内容や運動の取り入れ方など、日常生活の中で無理なく続けられる工夫を一緒に考えます。「安心して治療を続けられる環境」を整えることで、患者さんが主役となって健康を守っていけるようお手伝いいたします。
